豊かな自然に囲まれた江田島市に数週間滞在し、仕事に打ち込みながらちょっとした旅行気分も味わえる「瀬戸内ワーケーション」「瀬戸内リモートワーク in江田島」を推し進めているフウド。これまでにも多数のIT関係者、フリーランスエンジニアなどの方たちのワーケーションやリモートワークの場を提供してきました。

ライターズ・イン・レジデンス尾道


ところで同じ瀬戸内地域の尾道市では、数人の「物書き」たちが冬期休み中のゲストハウスに1~3週間程度滞在して創作活動に取り組む企画「ライターズ・イン・レジデンス尾道」が毎年繰り広げられています。

県内有数の交流人口を誇り、観光地としても人気のある尾道で、仕事(ライティング)にじっくりと取り組みながらプチトリップ気分も味わえるという内容に魅かれ、ワーケーション受け入れに力を入れる江田島市から初めて参加してきました。

〔観光スポット・千光寺公園からの眺め。尾道のまち並みが眼下に一望できる〕
〔尾道のシンボルと言えば猫。後光が見えるような堂々とした佇まいが皆、印象的だった〕

【リモートワーク編】


林芙美子、志賀直哉、小林和作、小津安二郎といった文豪や映画界の巨匠たちに愛され、創作の場にもなっていた尾道。ライターズ・イン・レジデンス尾道は「現代の物書き」たちがこのまちに集まって執筆活動を展開するという、NPO法人空き家再生プロジェクトによる企画です。ライター、小説家、エッセイスト、詩人、脚本家、漫画家、ブロガー、映画監督、学生など幅広いジャンルで、ものを書く活動をしている人が対象になります。

滞在先は、尾道空き家再生プロジェクトが運営する「尾道ゲストハウス みはらし亭」。ゲストハウス自体は冬期休み中ですが、各自にあてられた個室や共有のミニキッチン、洗面所、シャワー室などを使用できます。

〔ロープウェイの発着点もある千光寺公園の崖の上に立地するみはらし亭〕
〔新型コロナウイルス感染症対策も随所に行き渡っている館内〕
〔ミニキッチンで自炊できる点もうれしい〕

Wi-Fi環境もバッチリの館内で、文章執筆やオンライン会議などで主に自分が使用したのは大広間。12畳のスペースを参加者共有のサロンスペースとして設定してくださっていました。

〔フウドのコワーキングスペースでも冬の時期に人気のこたつ。ライターズインレジデンス尾道では、広々としたサロンにこたつが完備され、リッチな気分でコワーキングを満喫できた〕

あとは、カフェスペース。基本的に土日祝日は一般利用も含めて通常営業されていたため、一般の方も来られる中ではありましたが、パソコンを広げてコワーキングできました。窓のすぐ外の木々にメジロが遊びに来るという季節感たっぷりな風景を眺めながら、カフェドリンク片手にライティング。

〔陽光が差し込み、絶景を見渡せるカフェスペース〕

みはらし亭はJR山陽本線や国道2号線エリアから石段を300段少し登った山手にあり、観光ルートに位置しているものの、商店街や住宅地からは離れています。ちょうど冬の時期だったこともあってか比較的静かで、集中的に仕事に打ち込むことができました。

みはらし亭だけでも環境が整っているのに、ライターズ・イン・レジデンス尾道参加者にはさらに館内以外でもコワーキングできるスポットが紹介されました。参加者特典として、まち中にあるコワーキングスペース「ONOMICHI SHARE」を特別価格で利用できる割引券が提供され、他にもフリーWi-Fiのある建物を教えていただきました。また、市立中央図書館が夜9時まで開いていることや、にぎわい創出のために尾道市が主要な公共施設にWi-Fiフリースポットの整備を進めていることなど、耳寄りな情報もゲット!

今回はライティングはほぼ、みはらし亭の中で済ませましたが、至る所にWi-Fiが整えられている状況などから、コワーキングするのにとても恵まれたまちなのだと実感しました。

(取材/記事・写真:May Tell)


追記:

ライターズ・イン・レジデンス尾道に参加してから数か月後、ふたたび尾道に行ってきました。JR尾道駅から徒歩13分、尾道市役所に近い海沿いエリアにある「ONOMICHI SHARE」でコワーキングもしました。

ワークフロアのほか、カフェカウンターや屋外テラス、ミーティングルーム、レンタサイクルスペースなども備える充実した空間。フウド以上に間近に海が見え、漁船や旅客船を眺めて気分転換しながら快適にライティング作業などに集中することができました!

瀬戸内ワーケーションはもちろん、フウドでのリモートワークやコワーキング環境のさらなる発展のヒントも見つかりそうな、素敵なスポットでした。また利用したいです。

(取材/記事・写真:May Tell)