ドキドキワクワクしながら、阿東町入り。
今回のワーケーションで活用するコワーキングスペースの運営などを手掛ける
「NPO法人ほほえみの郷トイトイ」担当者様から、体験メニューなどに関する
オリエンテーションを受けます。
ところで、ネーミングの「トイトイ」って何…❓
カギはこれ!
縁起物のわら馬を使った地域に伝わる小正月の訪問者行事のことだそうです。
伝統行事「トイトイ」に使われる縁起物作り!
阿東町地福地区では小正月の時期に合わせて、家内安全や五穀豊穣を祈って子どもたちが
地域の家の前にわら馬を置き、引き換えにお供え物のお菓子をもらう行事が残っているそうです。
江戸時代中期ごろから、全国的に似たような行事が各地で展開されていたけど
現在は姿を消しているケースが多いそう。
そのような中で、行事の原形をほとんどとどめた状態で受け継がれているのが「地福のトイトイ」。
国の重要無形民俗文化財に指定されています。
…というわけで、今回のワーケーションでは目玉体験メニューとして
わら馬作りにも挑戦しました!
「地福といとい保存会」の方たちに教わりつつ…まずは四つ編み💦
参加者一同、慣れない作業に黙々と取り組みます。ここは馬の口、耳、舌の部分になるそうです。
胴体や脚の部分は、わらの束にさらにわらを巻きつけて形作ります。
個人的には、四つ編みよりこちらの作業の方が難しく感じました…
たてがみや尻尾の部分も、わらをプラスして作っていきます。
保存会の方に助けていただきながら、何とか形にすることができました!
ちなみに2体のわら馬が写った最初の画像ですが、
片方は私の作ったもので、もう片方は達人からいただいた作品です。
どちらが達人作なのかは、一目瞭然ですね…
改めて、ワーケーションのアクティビティーにも、いろいろなジャンルがあることを実感。
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地域色のにじみ出る体験メニューは、ところ変われば当然ながら特色も変わってきますね。
阿東町では実際には毎年収穫した稲のわらを使って、馬作りに取り組むそうです。
行事の際には子どもたちがわら馬をざるに入れて各家屋の前に置き、
「トイトーイ」と叫んでいったん隠れ、家の人がわら馬を受け取ってお菓子をざるに
入れるのを見届けた後、こっそりとお菓子をいただいて去っていく…という流れ。
隠れきれずに家の人に見つかってしまった子どもは、水をかけられるという掟もあるのだとか…
長年にわたって続けられる伝統行事を大切に受け継ぐ、
地域の一面を感じ取られる体験でした。
《続き》
ワーケーション体験記 in summer 2021③コワーキングスペース運営者は、地域の生活支えるNPO法人
ワーケーション体験記 in summer 2021 ④近隣のスペースでも、快適にコワーキング
ワーケーション体験記 in summer 2021 ⑤ 眺めよし、気候よし!自然の恵みを感じながらリモートワーク
〔以前の記事〕
ワーケーション体験記 in summer 2021 ① 緑豊かな山口市阿東町に出発!